もちろんストーンズといえば70年代のミックテイラー期のアルバムが代表作と呼ぶにふさわしいとは思うが、それでもやはり「ロック少年の衝動」的な意味ではファーストを超えられないんじゃないかと思う。
このアルバムのサウンドは唯一無二だ。荒ぶったラフでチープなサウンドだけど、キンクスの初期のアルバムのようには乱暴な感じはしない、すごくまとまったサウンドになっている。
自分は、ファーストアルバムの最初の曲というのをどのアーティストでもつい注目してしまうのだが、ストーンズのルート66はストーンズの「ロックンロールバンド」としての未来を占っていたようにも感じてしまう。やはり、アイソーハースタンディングゼアやプリーズプリーズミーみたいな曲から入らなければ、サイケとかポップバンドとして大成できないのではないだろうか。