Score: 7/10

最初期の日本のビートルズカバーバンド。
Reviewed by take

東京ビートルズは1964年にデビューしたビートルズカバーバンド。日本語でビートルズの曲をコピーしている。ビートルズがレコードデビューしたのが1962年だから2年遅れではあるが、CAROLのデビューが1970年だから、それより6年も前にデビューしたバンドということになる。早い!

日本語でやったというのは、ビートルズ以前は英語の歌が日本でヒットすることが少なかったからのようだ。同じ理由だと思うが、昔の音源では外国のアーティストが日本に売り込むために頑張って日本に売り込むために無理して日本語で歌ってるものが散見されるが、最近はK-POPぐらいだろうか。そういえばビートルズもドイツ語で歌っている音源がある。やはり音楽の世界でも英語を中心としたグローバル化が進んできたのだろう。

このアルバムは彼らが演奏しているわけではなく、スタジオミュージシャンの演奏に歌だけをかぶせたものらしい。ロックに日本語を乗せるというのが確立されていない時期ならではの独特の節回しと、ぬぐいきれない歌謡感がいい。今の僕らからすると、ビートルズのイメージとはおよそかけ離れているようなアルバムジャケットも面白い。

1969年にはザ・バッドボーイズという本格的な日本のビートルズカバーバンドが登場し、彼らはかなり忠実にビートルズをコピーしている。このころには、来日して間近で見ることができたり、いろいろな雑誌で取り上げられるうちにビートルズをコピーするための技術やコツが共有されてきたのだろう。バッドボーイズの演奏はすばらしいのだが、このアルバムにはバッドボーイズにはないオリジナリティがある。それも「知ってしまった」あとに独自性を見出すようなオリジナリティではなく、「知らなかった」が故に生まれた奇跡のオリジナリティである。

一説にはレゲエは、ジャマイカの人たちがアメリカからかすかに届くラジオの電波でデュークエリントンの曲を聴いて、コピーしたところから始まったらしい。電波の悪さゆえにジャズのノリを勘違いしてしまい、あの独特の裏打ちのノリが生まれたのだ。今はインターネットにより海外の情報にすぐアクセスできる。革新的な音楽を作るには、あえて目をつぶったり、耳を塞ぐような思い切りも必要な時代になったのかもしれない。

関連サイト

かなり詳細が書かれています。
http://korekaimashita.web.fc2.com/homepage/tokyobeatles.htm

リマスター版は大滝詠一(!)監修らしいです。
https://cat303.com/blog/8115/




   
   



このアルバムを聴く


Spotify

コメント欄