Score: 9/10

聴いてるこっちまで緊張してくるジョンリーフッカーのライブアルバム
Reviewed by take

ジョンリーフッカーはBoom BoomやBoogie Chillim、One burbon, one scotch, one beerなどの曲で有名なブルースマンで、キング・オブ・ブギの異名を持つ。Boom Boomを聞けば、ああこの曲か、となる人も多いのではないだろうか。映画ブルースブラザーズにも登場する。

強烈でブギーなバッキングを軸にした独特なブルースで、ブルースは好きでもジョンリーフッカーは苦手だな、という人が少なくない印象だ。わからなくもない。このアルバムも、初めて聴く人は、出鱈目で下手くそでリズムを外したギターに聞こえるのかもしれない。ただ、何度か聞けばジョンリーフッカーの持つ複雑なリズムの中に全ての音がしっかりと収まっていることが理解できるのではないかと思う。

ジョンリーフッカーは荒々しい音質や、エコーやステレオをうまく使ってマスタリングされたスタジオ版も特徴的なのだが、このアルバムはライブ版であり、ギター一本と歌声だけのジョンリーフッカーを存分に聴くことができる。収録されているのは1948-52年の、ジョンリーフッカー初期のライブ音源となっている。

とにかく、緊張感がすごい。クラシックピアノの独奏を聞いているかのようだ。それでいてこちらに迫ってくる。静寂したホールに響くジョンリーフッカーの歌声と、何も考えてないようで迷いがない自由なギターフレーズ、どぎつい音づかい(ロックで言うとホワイトストライプのような感じだろうか)、そして水々しさと乾きを兼ね備えたアンプの音、すべてがブルースの域をこえてもっと高尚なもののように聞こえる。いや、これこそ真のブルースなのかもしれない。




   
   



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